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ドラゴン桜 「東大に入れば人生が百八十度変わる」
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156 名前:匿名さん:2005/09/30 12:34
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うーん、うまくまとめきれないのでやや末節な指摘になりそうですが、勘弁してください。
>学校のパイプラインシステムが機能しなくなっている。近年、企業側がヒト、モノ、カネの資源に選択と
>集中を重視したシステムへと>移行させ付加価値を与える事のできる知識労働者を正規雇用化させ
「学校のパイプラインシステム」とはつまり、高校、大学、企業へと「ベルトコンベヤーのように」乗っ
かっていけば「普通の」人生が歩める、というバブル期までの安定した日本社会のシステムのことですね?こ
の部分については私も同感です。ただ、それが、
>このことからどこの大学を出ているかが就職にあたっての最低条件と>なり、中学卒業者、高校卒業者にお
>いては正規雇用よりも非正規雇用になる可能性も高くなる。
とつながるようには思っていません。なぜか。「パイプラインシステムが機能せず、知識労働者こそが正規雇
用となる」のであれば、「どこの大学を出ているか」は問題にならなくて、むしろ「どんな専門技能をもって
いるか」が問題になるはずだからです。旧来の「パイプラインシステム」では、専門技能は必要とされず、
むしろ学校で学んだことは忘れてもらって企業で教育する制度でした。そのシステムが通用しなくなった場合、
就職前に専門技能をみにつけるしかありません。となると、下手に大学に行くより、専門学校に行くとか、
高卒ですぐ修行を始めて専門技能を身につけたほうが有利、という結論になりそうです
(実際、専門学校指向は出てきているようですね)。
>そうなると年収 200万円以下という収入で生活を行う若年層が多くでてくる。
非正規雇用による貧困層の増加、という問題は確かに出てきていると思います。しかしそれは「若年層」に
限らず、むしろ「非若年層」の方がより深刻であろう、と思います。若年層ならやりなおしがききますが、中
高年でリストラに遭うとどうにもなりません。そこで先ほど「社会的弱者のなかでも若年層を特に弱者」とす
ることに異を唱えたのです。私はいろいろアルバイト経験、特に肉体労働がありますが、学生アルバイトとみ
まごうばかりの低賃金で働く中高年の方々を見てきており、そういう方々の救済こそ優先されるべきだ、とい
うことです。
>フリーター、ニート達は貧困のサイクルをうけた環境にある事 はご存知だと思うが、環境の不平等が機会
>の不平等を与え、高等教育を受けられないケースも多々ある。
えっと、まず、フリーターとニートを並立して扱うことはやめた方がよいと思います。フリーターも多くは
正規雇用を望んでいる一方、ニートはなんら意欲がないわけですから、まったく別のものです。あなたが、と
いうより、フリーターとニートをきちんと区別しないマスゴミどもに最近私は強い怒りと脱力感を感じています。
「貧困のサイクル」については、確認したいのですが、「世代を超えた階層の分化」のことを指しているの
でしょうか。つまり、イギリスのように、労働者階級の子供は労働者階級にしかなれない、というような。そ
の意味であれば、「環境の不平等が機会の不平等を与え、高等教育を受けられないケースも多々ある。」とい
う部分には賛成です。