NO.10439125
心理学科☆
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55 名前:OG:2005/02/19 10:27
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心理OGで今旧帝大大学院生ですが,臨床「だけ」学ぶなら確かに上智,
発達中心に学ぶならお茶がお勧めだけど,東女心理の強みは基礎系心理
(社会心理・認知心理)の強さでしょう.
カウンセラーとサイコロジストは似て非なるもの,上智は前者になりたい人
向け,東女は後者向けの広い知識が身につきます.
今心理学の世界で問題になっているもののひとつとして,心理学=カウンセリング
と思って心理学科に入学後,実際にはそうではない現実,「心理学」の屋台骨は
臨床ではなく基礎系心理であることに入学後に気がついて「騙された」とか
「こんなの心理学じゃない」「心理学で人を救いたいのに~」とかいっちゃう
ドリーマーが増えている,という事があります.非常に由々しきことなのですが.
臨床系大学院に在籍する身としては,カウンセリングの知識は心理学的基礎知識の
上に成り立っている事を日々痛感しますし(当然のことなんですが),学部の頃から臨床に
重点を置きすぎるのは危険だという印象を持っています.
(ですので31で挙げられている臨床バリバリな学部は,逆に学生さんにとっては
偏った知識しか得ることのできない要注意な大学であるといえるでしょう.)
そんな風潮の中で東女のように基礎系心理を大事にし,研究方法をきっちりと
教えてくれる大学は貴重だと思います.臨床なんていくら学んだって,戦力に
なるのは現場に出て5~6年してから,ということが多いようです.
因みに心理職以外への就職が多いのは,心理統計学を中心とした基礎系心理の手法を
叩き込まれるので,それらの技術・見識を用いた分野への就職口が拓けるからだと
思います.それが東女心理の伝統らしいです.
卒業する頃には皆excelやSPSSをさくさく使えるようになってるもんなあ.
結論:
在学生:
進学志望者・就職希望者問わず,頑張って勉強してください.進学だろうと
就職だろうと,やった分だけ実りは大きいはずです.
東女入学志望者:
あこがれだけでカウンセラーになりたいといっているのならまずその考えを
改めること.これは他大受験でも同様です.具体的にはカウンセラーになって
人を癒したい・救いたいと思っている人,心理学者=カウンセラーだと思って
いる人などです.
それを改めて,心理にまつわる全てを吸収してやるぐらいな気構えでいたら,
10年後くらいには骨太な味のある臨床家になれるかもしれません.