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言語と心理の関係

128 名前:1:2005/01/13 11:21
「琥珀(こはく)」の話。
大昔に読んだ泉井の本に、たしかこう書かれていた。
ノルマン人が東シラフの諸族を統一して国家を築いたとき、彼らは
琥珀を持ち込んだ。だからシラフのyantar’という名は、ノリト起源だ、と。

さて、俺が侵入した某国のチャットでは、非常に錯綜した議論になっている。
クレタのミュケーナイ王墓(前17~16c)には、琥珀の装飾品が発掘。
もうその当時、琥珀の産地バルト海沿岸や英国海岸を結ぶ交易路が発達していた。
これは「琥珀の道」と呼ばれる。新石器時代以来の交易路とのこと。
共通バルト語*gle:si:s、古プロシアgintaras「琥珀」<お守り(*gin-「守る」)、
リトgintaras、ラトdzintars。リト語にはgentaras 、jentarasという別形がある。
後者から借用して、yantar’となったみたいだ。yantar’がシラフの多くの語で残っている
ので、おそらく共通シラフ語の時代に借用? シラフの源郷は今のポあたりなので、
琥珀の道の沿線上にある。
独Bernsteinは、brennenと関係する(「燃える石」)と大独和に書いてあるのだが、
素電baernstenから独Barre、乗bar「砂州」→Barrenstein→Bernsteinとなったとする説もあるらしい。
琥珀を採取できる地域は、北ゲだから、納得させられてしまう。
英amber、仏ambreは、なんとアルメニア語起源だそうだ。
十字軍によってこの呼称がもたらされたということだが、信じられない。
十字軍前にも琥珀は存在し、希語起源の羅語ēlectrumという単語があるのに。
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