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晃華学園-進学実績は急降下-
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114 名前:匿名さん:2006/11/03 06:32
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最近ナショナルジオグラフィック社から刊行され話題になりました『原典 ユダの福音書』の編著者の一人であるアーマン氏の著書で最近翻訳されたものに『捏造された聖書』という本があります。
原題は"Misquoting Jesus: The Story Behind Who Changed the Bible and Why"(HarperSanFrancisco 2005)といい「イエスの誤引用-聖書を改変した人々とその理由の背後にある物語」とも約すべきものです。
訳本がややスキャンダラスで陰謀めいた題となっていますが、内容は健全かつ学術的でスタンダードな現代聖書学の成果を解りやすく伝えるものになっています。
アーマン氏はノース・キャロライナ大学宗教学部長を務め、新約聖書・原始キリスト教・イエス伝が専門家の第一級の聖書学者です。
こちらにも初期キリスト教における多様な考え方があったことと聖書が自分の考えに沿って改変されてきた歴史が示されています。また、その過程での内部抗争の一端を窺い知ることが出来ます。
言葉は悪いですがキリスト教内部の内ゲバと異教徒とのプロパガンダ戦争に打ち勝ってきたのがカトリック・プロテスタントと言った現代の正統派と言われるキリスト教では無いのでしょうか。
【参考】
バート・D・アーマン『捏造された聖書』松田和也訳 柏書房2006年