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授業進度の速い女子校はどこ?

301 名前:名無しさん:2006/04/24 20:11
ご自身が中学受験の経験があればお分かりでしょうけれど、私たち親の世代の場合、女子最上位層は慶応中等部を別として、特に進学を意識した場合は、筑波大附属・学芸大附属・お茶の水女子大附属尾国立各校を目指したものでした。
女子の御三家も日進の校長が男子の御三家に対し、造語した当初は『ミッション御三家』で、雙葉・東洋英和・女子学院の三校でした。(序列もほぼこの順)
一般に桜蔭と東洋英和が入れ替わり、ミッションが取れて言われるようになってからも進学に関して意識する階層からは見て上記国立の後塵を拝していた時代は長く続きました。
桜蔭の躍進も学芸大各校とお茶の水女子大附属の凋落もここ20年程度のこと。
女子学院は桜蔭に引っ張られて進学実績が伸びてきてはいますが、現在の御三家間の格差の拡大はかつてないほどになっています。
御三家が肩を並べたのは昔日の話。
10年近く前に書かれた本に、東大入学者に限った話ですが、出身階層と学歴について面白い研究があります。
以下、引用させていただきます。

「私立の六年制一貫校の普及によって、東大入学の階層的な閉鎖性がはじめて作り出されたというわけではないのである。
私立高校が優勢になる以前から、専門・管理職の子弟たちは、日比谷や西などの公立高校を経由して、やはり東大にたくさん入学していたのである。
私立高校であるか、公立高校であるかにかかわりなく、東大入学のチャンスは上層ノンマニュアルとしてくくられる階層出身者に大きく開かれていたのであり、しかもそれは、最近出現した傾向ではなく、すでに二〇年以上も前から続いていた事態だったのである。」
苅谷剛彦,1995,『大衆教育社会のゆくえ』中公新書,pp62-66

昭和42年の都立高校への学校群制度の導入は、日比谷高校に代表される一部都立高校への進学者の集中を是正する目的があって導入されました。
その根底には、最盛期には日比谷高校の在校生3分の2近くが東京都以外からの越境者によって占められ、都民の税金を彼らに使うのはおかしいという議論があったようです。
社会にはテクノクラートとも言っていい教育に熱心な階層があり、この階層の人たちは、その時代時代に最もマッチした教育機関を選択していたといえるのではないでしょうか?
決して富裕層が教育に熱心だとは限らないことに留意すべきだと思います。
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