NO.10396798
ヌシ記す。
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55 名前：スレヌシ ◆lp4Fu1zA：2004/03/20 17:57
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>>53の続き。
「…殺される」恐怖にひきつった表情で後に振り向くと、
そこに立っていたのはナイフを持った強盗殺人鬼ではなく、
自転車に乗った警察官だった。
「お兄さん、お兄さん。こんな時間に何してるのよ？」そう警察官は話し掛けてきた。
何してるって、「妄想と追いかけっこしてました」とは言うわけにもいかず、
「寝つけないので、コンビニに時間を潰しに…」とゴニョゴニョと答えた。
もう言い訳を探している。
気が小さい性格が災いして、警察官と話すときはいつも、
何もやましい事は無いのだが、目が宙を泳いでしまう。
「最近ね、いろいろあるのよ。学生さん？悪いけどお名前教えてもらっても、いいかな？」
これが話に聞く職務質問だ。
不審者に出会った時、警官がまず最初に行う任務らしい。
待てよ？これに答えるのは任意じゃないのか？
色々な事が頭をよぎったが、次の瞬間私は行動にでた。 （続く）