NO.10396798
ヌシ記す。
-
53 名前:スレヌシ ◆lp4Fu1zA:2004/03/19 19:54
-
こんな夜更けなら誰も見てないと思うので、
恥ずかしながら日記更新。
眠くなったので、眠ろうとしたが、
ベッドに横になり将来の事を考えると妙に目が冴えてしまい、
コンビニに立ち読みに出た。
私は無類の立ち読み好きであり、
夜更けの雑誌コーナーなどは何かと日常生活や人間関係に疲れきった
私の心のオアシスなのだ。本当に癒される。
今宵もニット帽をかぶり安物ダウンジャケットを羽織り、部屋を出た。
テクテクとオアシスへ向けて歩き始める。
春の始めとはいえ、まだ肌寒い。
木々の、特に、垂れ柳のざわめきや、
猛スピードをあげて道を走るトラックの音に恐怖を覚える自分がいる。
丑三つ時の空気と相まって、徐々に自分が小走りになっていくのが分かる。
本当の恐怖とは静寂ではなく、「何か」の存在を感じさせる音なのかも知れない。
ざわめきとの追い掛けっこに勝ったのか、すぐにコンビニの光が見えてきた。
その時私の目に飛び込んで来た光景。
コンビニの中から猛走してくる、黒いフルフェイスのメットに皮パンの男。
私の前を通り抜けたかと思うと大型バイクに飛び乗って走り去ってしまった。
「怪しい奴だな。コンビニ強盗か?物騒な世の中になったなぁ」
ふにゃふにゃとそんな事を考えながら店内に入ろうとすると背後から声が!
ゾクゾクッと背筋が凍る音が聞こえた。
(続く)