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国立の世界史の記述問題を予想するスレ
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2 名前:掛詞:燃え⇔萌え:2004/02/14 14:05
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ノルマン人首長のロロのノルマンディー公国建国前からフランスに居座っていた
カペー朝はフランス内では一領邦の君主に過ぎなかった。そのカペー朝が断絶すると、
英王エドワード3世は自らの母がカペー家出身であるのを口実にフランス王位継承権を主張した。
それに加えて毛織物工業のメッカであるフランドル地方の帰属問題なども相まって起こった戦争が、
世にに名高き百年戦争である。1339年に始まったこの戦争は最初はイギリス軍優勢のうちに進められたが、
戦争終盤に現れたジャンヌ=ダルクという1人の少女によって戦況は一転した。フランス軍は連戦連勝を繰り返し、
オルレアンを開放するなど大きく活躍した。ジャンヌはその後イギリス軍に捕まり処刑されるが、ヴァロワ家の王シャルル7世は
大陸のイギリス勢力を駆逐。イギリスの大陸領土はカレー市を残すのみとなった。
この後も両者の対立は激化の一途を辿った。ブルボン家のルイ14世は自然国境説を主張するとともに、隣国を侵略して回った。
なかでも英仏両国が激しくぶつかったのはスペイン継承戦争であった。ルイはスペイン=ハプスブルク家の断絶を機に王位継承権を主張。
宿敵であるイギリスは断固反対しフランスと戦った。結果、ユトレヒト条約にてフランスはスペインをブルボン家王朝に
することに成功、ただし代償としてアメリカ方面、地中海方面の領土をかなり失った。
領土・植民地問題においても英仏は争った。インドでは1740年にはじまるカーナティック戦争、
1757年のプラッシーの戦いにおいてイギリスはフランスを破りインドを手中に収めた。
また新大陸アメリカでも両者は争ったが、こちらも七年戦争を決着としてイギリスに軍配が上がった。