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お役所のいじめ

0 名前:寺嶋眞一:2004/10/17 07:17
宮本政於は,<お役所の掟>のなかで「お役所内のいじめ」について以下(■を付けた段落)の如く書いている。

■「いじめ」は入省してから一年間執拗に続いた.ところが二年目に防衛庁に出向するとなくなってしまった.
知りあいの課長はその理由を,「出向組は、「お客様」なのだ。
だからこそ「いじめ」がないのだ。
それだけ、気を引き締めて相手から後ろ指を刺されないようにしなければならない」と説明してくれた。
「お客様」でいる限り「いじめ」にあうことはない。
「ムラ」を訪れた「お客様」には外面(そとずら)だけのニコニコ対応となる。
が、けっして「ムラの内」には入れてくれない。
「いじめ」という通過儀礼を受けてはじめて「ムラ」社会の一員になれるのだ。
だが、このような前近代的な儀式が、官僚組織という国際社会にいちばん近いところにいる人々の中でまかり通っていること自体、日本の国際化のレベルがどの程度なのかを物語っている。

「いじめ」は恣意(私意・我儘・身勝手)あって、理に合わない。
恣意は、ばらばらな単語で構文がないので、意味を成さない。
それで、「あるべき姿」に関する議論にもらない。
社会の責任者は、かような理不尽の行為に説明責任を果たすわけにも行かない。
これが、前近代的なのである。
「ムラ」社会は序列社会である。
日本人は理のない「いじめ」に精を出して、構成員の序列作法の獲得を目指している。
没個性の序列に統一された一糸乱れぬ社会の気分・雰囲気を得たいと考えているためである。
こうした理不尽な気分・雰囲気を大切にする態度が、国際社会に通じないのである。
日本の有識者・知識人は、英語による考え方をも理解する必要がある。

■幹部たちは、厚生省はひとつの「ムラ」であり、「ムラ・内」と、それ以外の「外」を使い分けることが官僚社会ではもっとも重要なことであると私に説いた。
「内」と「外」の概念は、日本に独特のものである。
それは、日本人が外国人をまさに「外人(ガイジン)」と呼ぶことに象徴的にあらわれている。
「内」と「外」にははっきりとした境界線が引かれ、日常生活の中で、「内」の教義に素直に従わない限り、「外」に属している者は、いつまでたっても「外」の世界の住民でいることを強いられる。
どんなに日本文化を理解して、生活様式まで共有しても、外国人はいつまでたってもガイジンである。
これだけ排他性の強い社会は、他の先進国にはちょっと見られない。
近年、海外から日本市場は閉鎖的だとの批判があるが、この閉鎖性も元をたどれば「内・ムラ」の排他性に帰着すると思ってよいのだ。
1061文字
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